
Rembrandt, The Stoning of Saint Stephen, 1624. Wikimedia Commons. · PD
聖ステファノの石打ち
作品情報
ストーリー
レンブラントが署名と年記を残した絵の中で、いちばん古いのが、この一枚だ。1625年、彼はまだ19歳で、生まれ故郷ライデンで画家として歩み始めたばかりだった。主題は、キリスト教で最初の殉教者とされる聖ステファノが、群衆に石を投げつけられて殺される場面だ。ひざまずくステファノに強い光が当たり、振り上げた石を握る手や、いきり立つ顔が照らし出される。左手前の馬上の人物は影に沈み、光と闇が斜めに画面を分ける。人ごみの中に、こちらをまっすぐ見つめる若い顔がのぞいている。描いた本人、レンブラント自身の顔だと考えられている。まだ二十歳前の画家が、自分を群衆の一人として、そっと絵に忍び込ませていたのだ。




