
書斎
作品情報
ストーリー
小さな板絵で、住まいの一室が描かれています。美術館がこれについて知っていることは、思いのほか少ない。目録カードは制作年を19世紀半ばのおよそ25年の幅でしか示さず、さらに、この板絵にはボッラーニの作と確定するだけの手がかりも乏しいと記しています。それでも美術館は彼の名で登録しています。そこにあるのは、生きのいい色斑で素早く書き留められた部屋です。ギターを立てかけたソファ、その背後の黄色い帯の入った赤いカーテン、絵付けのマヨリカ皿を並べた戸棚。板絵は1947年に個人の寄贈でフィレンツェに入り、以来ピッティ宮の三階にある近代美術館に展示されています。裏面には誰かが鉛筆で六と書いています。

