
エマオの晩餐
作品情報
ストーリー
エマオへの道にある宿屋が、ここではパリ西郊サン=ジェルマン=アン=レーの一室になっています。ドニが育った町です。復活したキリストがパンを裂き、二人の旅人はその手つきだけで相手が誰かを知る。向かいの席に座る弟子は画家自身で、皿を運んで入ってくる若い女性は、前年に結婚した妻マルト・メリエです。床に敷かれた絨毯も1894年当時のものです。人物の背後に外の景色がのぞく組み立て方は、15世紀イタリアのフレスコ画から来ています。ただしこの時点でドニは、それを版画や写真でしか見ていません。イタリアへ渡ったのは翌年の秋、自転車でウンブリアとトスカーナを回った旅でした。作品そのものは小さく、35.5センチ×48.3センチ、紙に油彩で描き、のちに厚紙と板に貼り付けています。



