
Johann Zoffany · PD
ウフィツィのトリブーナ
作品情報
ストーリー
18世紀後半、裕福なイギリスの若者たちにとって、イタリアを巡る大旅行、いわゆるグランド・ツアーは教養の総仕上げだった。行き先の一つがフィレンツェのウフィツィで、なかでも八角形の小部屋トリブーナには、メディチ家が集めた名画や古代彫刻がぎっしりと並んでいた。イギリス王妃シャーロットの依頼を受けたゾファニーは、この部屋を訪れた収集家や旅行者たちを一人ひとり描き込み、さらに実際にはそこになかった絵まで壁に加えた。完成まで6年をかけたが、見知らぬ顔が多すぎるとして、王と王妃はできあがりを喜ばなかった。画中の人々が見上げる名画の多くは、いまも同じウフィツィにある。
