
ストーリー
バッキンガム宮殿の片側に寄り添うようにあるのが、王室の住まいのうち、一般の人々に美術品を見せるために特別に造られた部分です。第二次世界大戦中のロンドン大空襲で破壊された私的な礼拝堂の跡地に1962年に開館し、ロイヤル・コレクションから入れ替わりで選ばれた作品を公開しています。ロイヤル・コレクションは世界最大級の美術コレクションのひとつで、数多くの王室の館に分散し、その大半は一般には公開されていません。
展示ごとに壁の作品が掛け替えられるため、何に出会えるかは時期しだいです。レオナルドの素描かもしれませんし、カナレットが描いたヴェネツィア、あるいはフェルメールの『音楽の稽古』かもしれません。鍵盤楽器に向かう女性を描いた静かな場面で、君主が所有する絵画のなかでも屈指の名品です。ファベルジェの工芸品や甲冑、家具、王族の肖像画も、同じように入れ替わりで登場します。
長くクイーンズ・ギャラリーとして知られてきましたが、チャールズ3世のもと、2024年にキングス・ギャラリーへと改称されました。


