
フランス絵画の勝利:プッサン、ル・シュウール、ル・ブランの神格化
作品情報
ストーリー
見上げてください。頭上の絵は1820年2月、当時「王立美術館」と呼ばれていたルーヴルの入口のために注文された。その五年前、ワーテルローのあとで、連合国はナポレオン軍がここへ運び込んだ作品を何千点も取り戻しており、復位したブルボン家のもとで、美術館の部屋には次々と天井画が入るようになった。
メニエの主題はフランス派そのものだ。中央ではアポロンが、ルイ14世の時代の画家三人、ニコラ・プッサン、ウスターシュ・ル・シュウール、シャルル・ル・ブランに冠を授けている。上からはラファエロ、ミケランジェロ、レオナルドが見守り、歴史の女神クリオが三人の名を書き記している。
まわりを囲む彩色の縁飾りは後から加わったもので、1828年、シャルル10世の治世に注文され、フランスの画家八人の肖像メダイヨンが並ぶ。その一人がジャック=ルイ・ダヴィッドで、ルイ16世の処刑に賛成票を投じ、その三年前に亡命先のブリュッセルで没していた。2026年2月には暖房管からの漏水で、天井画のカンヴァスが二か所裂けている。