
Frans Snyders · PD
果物を盗む三匹の猿
作品情報
ストーリー
1640年代のアントウェルペンには、もう海がなかった。スヘルデ川の航行をオランダが封じていて、町を富ませてきた港が断たれていたからである。それでも画家たちはヨーロッパ中へ絵を売り続けていた。スネイデルスはこのころ60代で、動物と静物では町の第一人者だった。何年ものあいだ彼が獲物や食料棚を描き足してきたルーベンスは、1640年に死んでいる。研究者ヘラ・ロベルスはこの絵をその十年間に置いた。フランドルの静物が、背景を戸外の風景へ開き始めた時期で、この絵も盗人たちの後ろがそうなっている。果物籠に群がる猿は、買い手にとっては貪欲と大食を意味した。教訓のついた冗談である。スネイデルスはこの主題を一度ならず描いた。




