
三曲合奏図
作品情報
ストーリー
三人の女性が合奏している。箏、三味線、そして弓で弾く小さな胡弓という、江戸で三曲と呼ばれた組み合わせだ。三人は同じ世界の住人ではない。箏を弾くのは長い振袖の若い振袖新造、三味線は芸者、胡弓を弾くのは町娘と見られている。中央の一人がこちらに背を向けているのは、美人画としては珍しい構図である。
応為がこの絹本を描いたのは、文政から天保にかけての1818年から1844年のあいだのどこかで、父北斎のかたわらで画室に立っていた時期にあたる。右下には応為自身の落款と印がある。
ボストンの医師ウィリアム・スタージス・ビゲローは、1880年代に日本で暮らすあいだに日本美術の収集の多くを築き、1911年にこの掛幅を美術館に寄贈した。