
Francisco Goya, Truth, Time and History, 1797. Wikimedia Commons. · PD
真理、時、歴史
作品情報
ストーリー
1790年代末のスペインで、ゴヤは啓蒙の理念と、それを阻む迷妄との緊張を絵にし始めていた。この寓意画では、光を放つ裸身の女が『真理』を、翼を持つ老人が『時』を表す。時が真理の手を取り、前へと導いていく。かたわらでは『歴史』の女が、その姿を書きとめようと本を構える。理性の光が時とともに必ず明るみに出るという、当時の進歩への信頼がこめられている。同じころゴヤは、社会の愚かさを刺す版画集『気まぐれ』を世に問うていた。真理の女が掲げる光だけが、暗い背景のなかで際立っている。




