ヴァニタス

ヴァニタス


作品情報

制作年
1650

ストーリー

この絵をめぐって、研究者は今も二つの基本的な点で意見が分かれている。何を描いたのか、そしてそもそも全体が見えているのか、という点だ。髑髏のかたわらで物思いにふける人物は、地上のすべては移ろうという古い戒めを説くただのヴァニタスかもしれないし、あるいは悔悛のマグダラのマリアかもしれない。この聖女は伝統的に、髑髏を前に世を離れた姿で描かれてきた。二つの読みはうまく重ならず、決着はついていない。もうひとつの疑いは画布そのものに向けられる。より大きな構図から切り取られた断片ではないか、というのだ。そう考えれば、人物が画面をこれほど窮屈に満たしている理由も説明がつく。プレーティがこれを描いたのは1650年ごろ、ローマとナポリのあいだで最も多作だった時期にあたる。ウフィツィに入ったのは遅く、1951年に個人の所蔵から購入され、今もそのときの登録番号のままである。

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