
Lucas Cranach the Elder or follower · PD
ヴィーナスとキューピッド
作品情報
ストーリー
1520年、この絵が描かれたヴィッテンベルクは、宗教改革のただ中にあった。マルティン・ルターが95か条の論題を掲げてから三年、町は信仰をめぐる論争で沸き立っていた。宮廷画家クラーナハはルターと親しく、その肖像も手がけた人物だが、その一方で人文主義者たちの求めに応じ、こうした細身のヴィーナスを繰り返し描いている。愛の神クピドを従えた裸身は、古代の詩を口実にした官能そのものだ。クラーナハはこの主題を生涯に十数点残しており、本作はそのなかでも早い一枚にあたる。のちにルーマニア国王カロル1世が集めた絵画のなかから、この美術館へと伝わった。




