
J. M. W. Turner · PD
ワイト島ナイトンの別荘のテラスから見た眺め、ある婦人のスケッチによる
作品情報
ストーリー
1797年、ジュリア・ベネットという若い女性が、まだ20代前半だったターナーに素描を習いました。それから30年近くたち、彼女は将軍の妻レディ・ゴードンとなり、ワイト島の南端に近いナイトンに別荘を持っていました。その別荘の階段から見た眺めを、彼女は水彩でスケッチします。ターナーはそのスケッチをもとにこの油彩画を仕上げ、1826年のロイヤル・アカデミー展に出品しました。題名には、原画を描いたのが名もない「ある婦人」だと記されています。庭は、当時流行していたイタリア風のテラスと石の壺で飾られています。1826年7月、ターナーは建築家ジョン・ソーンへの手紙で、この絵はすでにレディ・ゴードンのものだと書いています。一家は100年にわたってこれを手元に置き、1926年にロンドンのクリスティーズで売りに出しました。ボストン美術館に入ったのは1993年、マサチューセッツの収集家ウィリアム・A・クーリッジの遺贈によってです。




