
Jean-Baptiste Camille Corot · PD
サン・ローの眺め
作品情報
ストーリー
この眺めの中心にそびえる二本の尖塔は、今はもうありません。ヴィール川を見下ろす岩の上の町、ノルマンディーのサン=ローにあるノートルダム教会の尖塔です。コローは1833年、谷の反対側の金色の畑の斜面からこの町を描きました。下では川が木立のあいだを流れ、石橋がかかり、屋根が重たい灰色の雲の下で教会へと上っていきます。1944年6月6日から7日にかけての夜、アメリカ軍の爆撃機がサン=ローを攻撃し、7月の戦闘のあと、町は一般的な推計で90〜95%が破壊されました。戦後この地のアイルランド赤十字病院で働いたサミュエル・ベケットは、ここを「廃墟の首都」と呼んでいます。ノートルダム教会では西正面が崩れ落ちました。南の塔は尖塔を失ったまま今も立ち、身廊の正面は緑色の片岩の窓のない壁でふさがれています。




