
Paul Cézanne, View of the Domaine Saint-Joseph, 1880. Wikimedia Commons. · PD
ドメーヌ・サン=ジョゼフの眺め
作品情報
ストーリー
1880年代の終わりごろ、セザンヌは故郷エクス=アン=プロヴァンス近くのこの斜面を描いた。イエズス会のサン=ジョゼフの地所で、子どものころから見慣れた坂だった。彼はここに署名まで入れている。めったにしないことだ。それでいて、色と色のあいだには塗り残しの生地がのぞいたままになっている。本当の見どころは後にやってくる。1913年、この絵はニューヨークのアーモリー・ショーに掛けられた。近代ヨーロッパ美術を、面食らったアメリカの観衆にはじめて突きつけた展覧会である。多くの人は近代の画家たちを笑いに来ていた。メトロポリタン美術館は壁から直に6700ドルでこれを買い取った。展覧会全体で最も高い値であり、こうしてアメリカの美術館に入った最初のセザンヌとなった。




