
J. M. W. Turner, View on Clapham Common, 1802. Wikimedia Commons. · PD
クラパム・コモンの眺め
作品情報
ストーリー
テートはこの板絵の制作を1800年から1805年ごろとしている。その真ん中にあたる1802年の2月、ターナーは26歳でロイヤル・アカデミーの正会員に選ばれ、その夏にはアミアンの和約で一時的に開いた海峡を渡って初めて大陸へ出た。アルプスの峠とルーヴルの陳列を見て帰った画家の手元に、ロンドン南郊の共有地で木立と釣り人を眺めただけのこの小さな板が残っている。ラスキンは空の絵具の厚い盛り上げ方を、風俗画家ジョージ・モーランドの影響と見た。板は売られないまま画室にとどまり、1851年に画家が死んだあと、遺言で国家のものとなった三百点近い油彩の一枚に数えられている。




