
Titian · PD
ヴィオランテ
作品情報
ストーリー
16世紀初めのヴェネツィアでは、名を持たない美しい女性の半身像が、贈り物のように盛んに描かれた。この一枚もそのひとつで、胸もとには小さなすみれの花が挿してある。イタリア語ですみれは「ヴィオラ」、そこからこの女性は《ヴィオランテ》と呼ばれてきた。長いあいだ画家パルマ・ヴェッキオの作とされ、彼の娘の肖像だとも語られたが、いずれも確かな証拠はない。近年の研究は、若きティツィアーノの手を見ている。いまはウィーンの美術史美術館にあり、17世紀にレオポルト・ヴィルヘルム大公が集めた一枚だ。




