
Lorenzo di Credi · PD
幼児聖ヨハネを伴う聖母子
作品情報
ストーリー
聖母の左側、棚の上に、花を挿した透明なガラスの花瓶が置かれています。16世紀に芸術家たちの伝記を書いたジョルジョ・ヴァザーリは、レオナルド・ダ・ヴィンチの伝記のなかで、教皇クレメンス7世が所有していた聖母の絵を称えました。とりわけ感嘆したのは、水を満たしたカラフェに挿された花で、その水滴は生きているもの以上に生き生きと見えたといいます。研究者たちはこの円形画をその記述と結びつけており、長いあいだレオナルド本人の作品とされてきました。現在では、1490年代にフィレンツェでロレンツォ・ディ・クレディが描いたものと認められています。巻き毛の一本一本や衣のひだを鋭く正確にとらえた線に、クレディの手が表れています。反対側には開かれた本があり、おとめが身ごもって男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶというイザヤの預言が読み取れます。




