
Ibex73 · CC-BY-SA-4.0
プロヴァンスの洗濯女たち
作品情報
ストーリー
この画家といえば思い浮かぶ、明るく分けて置かれた色の点。それが現れるのは、まだ四年先のことだった。1887年、彼が描いていたのは写実主義の暗く土のような色調で、しかも英語めいた奇妙な姓をようやく定めたばかりだった。本名アンリ=エドモン・ドラクロワ。名高いウジェーヌ・ドラクロワと取り違えられないよう、フランス語のcroix(十字)を英語に移したCrossへと姓を変えたのである。ここに描かれるのはプロヴァンスで洗濯にはげむ女たち、後年に追い求める地中海のきらめく光とはほど遠い、ありふれた戸外の労働の情景だ。ジョルジュ・スーラが1891年に世を去ってのち、クロスはようやく新印象派の小さく分かれた筆触に全身を委ねた。この絵はパリの装飾美術館に収められている。




