
ローマ近郊カンパーニャの滝
作品情報
ストーリー
ローマの東、ティヴォリでは、アニエーネ川が丘の縁から幾筋もの滝となって流れ落ち、17世紀には旅人だけでなく画家たちもこの地に引き寄せられた。ガスパール・デュゲもこの土地をよく知っていた。断崖や滝、深い森のあるティヴォリ周辺は彼のいちばん好んだ風景で、たびたびそこに滞在している。トリノではこの縦長の画布は単に「ローマ近郊カンパーニャの滝」と呼ばれているが、別の記録では「ティヴォリ近くの滝」とされている。美術館は1656年から1657年ごろの作としている。水は岩の峡谷を段をなして湖へと落ち、背後には丘がかすんでいき、手前には二人の牧人と一匹の犬が小さく描かれている。同じ展示室にはデュゲの作品がもう一点ある。滝のふもとのヤギの群れを描いた絵で、美術館はそれより数年後、1660年から1661年ごろの作とみている。
