
James Ensor · CC0
アトリエのウィリー・フィンチ
作品情報
ストーリー
1986年にゲント美術館が購入したこの縦長の画面に描かれているのは、画家ウィリー・フィンチです。アトリエの机の前に横向きに立ち、暗い色のチョッキに白いシャツの袖が明るく映えています。ジェームズ・アンソールとフィンチはともにベルギーの港町オーステンデで育ち、どちらもイギリス系でした。1880年ごろ、ブリュッセルの美術アカデミーを離れたばかりの二人は、20歳のアンソールが両親の家に構えたアトリエでしばしば並んで制作しています。筆は速く、絵具は重い斑点のように置かれ、パレットナイフで押し広げられ、ところどころ削り取られて下の層がのぞいています。この時期の二人の作品は様式も技法もよく似ており、互いの肖像を油彩でも鉛筆でも何度も残しました。同じ美術館には、アンソールが1883年に鉛筆で描いたフィンチの肖像も収められています。




