
Wassily Kandinsky · PD
冬の風景(1910年)
作品情報
ストーリー
1910年の暮れ、カンディンスキーはミュンヘンの南にあるムルナウの村にいた。画家ガブリエーレ・ミュンターが前の年にそこへ家を買い、二人は冬のあいだ、雪の斜面と教会のある集落を何度も描いている。この小さな一枚もそのときの仕事で、支持体は厚紙、油絵具に蝋を混ぜた艶のない絵肌になっている。裏には本人の字で「冬の風景(1910年末)」と書き込まれている。同じ1910年という年記は、のちに最初の抽象的な水彩と呼ばれる作品にも彼自身の手で入れられたが、研究者はあれを1913年ごろの仕事だろうと見ている。日付のはっきりしたこの雪景色は、1912年にミュンスターの収集家フランツ・クルクセンの手に渡り、その後アメリカへ移って、1982年に遺贈でハーバードに入った。




