
羊のいる冬景色
作品情報
ストーリー
マウフェといえば夏、柔らかな灰色の空の下、砂地の荒れ野で草をはむ羊の群れが思い浮かびます。この作品が描くのは、羊飼いの一年のもう半分です。藁ぶき屋根にも家々のあいだの道にも雪が積もり、羊たちは頭を下げてこちらへ歩いてきます。その後ろを羊飼いが行きます。農家の上には葉を落とした高い木が二本そびえ、道のずっと先では、人影がひとつ遠ざかっていきます。
マウフェは高さ1メートルを超える縦長の画面を選び、その大半を木々と冬の空に充てました。右下に「A. Mauve」と署名し、「作った」を意味するラテン語fecitの頭文字fを添えています。制作年はわかっていません。
1922年より前のことは何も知られていません。この年、ミス・エレン・グレイの遺贈によってボストン美術館に入りました。美術館の記録には、それ以前の持ち主も売買も展覧会も記されていません。




