
蚤を探す女
作品情報
ストーリー
1708年、クレスピはボローニャを離れフィレンツェへ移り、トスカーナの世継ぎで熱心な収集家だったフェルディナンド・デ・メディチの庇護を受けた。彼が買い集めたのは、まさにこうした絵である。一日の終わり、半ば身をほどいた若い女が、コルセットとスカートの輪を脱ぎ散らかしたまま、ランプの明かりに身をかがめて蚤を探している。前には、蚤を溺れさせるための水を張った鉢が置かれている。この題材は人気を呼んだ。クレスピは何度も繰り返し描き、およそ七つの版が残り、その幾つかはトスカーナ大公家の衣裳部屋を経てきた。家の中で最も品のない仕事を、祭壇画のように丁寧な光で照らしている。君主が欲しがるには妙な絵だ。ふと見上げれば、二人の少年が身を乗り出してのぞき込んでおり、静かな場面にどこか下卑た気配を添えている。




