
リュートを調弦する女
作品情報
ストーリー
18世紀の後半、ボローニャの町の邸宅にある絵を書き留めて回った学者マルチェッロ・オレッティは、ジャコモ・マルケジーニという人物の家で、リュートを手にした女性を描いたクレスピの作品を見ました。彼はそれを名高い歌手ヴィットリア・テージだと記しています。もしそれがこの絵なら、その名前は合いません。テージは1700年生まれで、クレスピがこの絵を描いたのは1700年から1705年ごろ、彼女がまだ幼い子どもだった時期だからです。マルケジーニ家は、クレスピから絵を買っていたボローニャの商人ジョヴァンニ・リッチの絵を受け継いでおり、この作品もその一枚だった可能性が十分にあります。モデルが誰であれ、クレスピは彼女を、楽器の調弦にすっかり没頭する姿で描きました。たいていの画家なら絵にしようとも思わない静かな数秒に、幅1.5メートルのカンヴァスを与えたのです。美術館は1969年、コレクターで美術史家のヴィターレ・ブロッホからこの絵を購入しました。




