
Titian, Woman with a Mirror, 1515. Wikimedia Commons. · PD
鏡を持つ女
作品情報
ストーリー
1510年代のヴェネツィアで、ティツィアーノは理想の美しさを絵にすることを繰り返し試みた。この一枚では、豊かな金髪をととのえる若い女の背後に、男が二枚の鏡を差し出している。手前の鏡には彼女の正面が、奥の鏡にはうなじが映り、一人の女を前と後ろから同時に見せる趣向だ。化粧や身づくろいという主題には、美しさのはかなさをそっとにおわせる響きもある。この絵はのちにマントヴァの公爵家、イングランド王チャールズ一世、フランス王ルイ十四世と、名高い収集家たちの手を渡り歩いた。




