
Pierre-Auguste Renoir · PD
オウムを抱く女
作品情報
ストーリー
1871年は、パリにとって苦い年でした。プロイセンとの戦争に敗れ、血で鎮圧されたコミューンを経験したばかりです。そんな空気のなか、三十歳前後のルノワールは、壁を濃い緑で塗った市民の室内にこもり、リーズ・トレオを描きました。彼女は六年にわたる伴侶であり、およそ二十点の絵のモデルでもありました。黒いタフタのドレスに赤い帯を締めた彼女が、金色の鳥かごから出された緑のオウムをあやしています。とがった観葉植物の葉と閉ざされた空間が、この場面を軽やかというより重苦しく見せています。翌1872年、リーズは別の男性と結婚し、ルノワールの絵から完全に姿を消しました。




