
パリの女性たち:サーカス好きの女
作品情報
ストーリー
1880年、パリの裕福な馬術家エルネスト・モリエは、ブローニュの森に近い自宅の馬場を囲んで木造のサーカス小屋を建て、友人たちを演者にした興行を始めました。伯爵や男爵が馬に乗り、フェンシングを見せ、空中ブランコにぶら下がります。招かれた数百人の客は、自分と同じ階級の人々が曲芸師や道化を演じるのを見に来たのです。ティソのこの絵はふつう、このモリエの素人サーカスと結びつけられており、美術館は貴族が演者となった上流社会のサーカスとだけ説明しています。上のほう、屋根の下では、赤と白の衣装の曲芸師たちがブランコの上で静止しています。下の最前列の桟敷では、扇を手にしたピンクのドレスの女性がまっすぐこちらを見ています。まるで私たちが今、隣の席に腰を下ろしたかのようです。ティソは1885年にパリで「スポーツをする女たち」という題でこの絵を発表し、翌年ロンドンでは「素人サーカス」として展示しました。のちの持ち主の一人は、トマス・ハーディの親しい友人だった作家フローレンス・ヘニカーです。




