
William-Adolphe Bouguereau · PD
青春と愛
作品情報
ストーリー
この絵は、パリから離れて長い年月を過ごしている。1986年、オルセー美術館が開館したその年に、国はこの作品をロレーヌ地方のリュネヴィル城に寄託した。2003年の年明け早々、城の礼拝堂で起きた電気系統のショートから火が出て、城内の美術館の大部分が焼けた。1924年からそこに預けられていたブグローの初期作、聖セシリアを描いた大作も失われた。この絵は難を逃れ、2012年にオルセーへ戻っている。もともとは公式の晴れ舞台で世に出た作品で、1877年のサロンに出品され、翌年にはパリ万国博覧会にも並んだ。その後、収集家ロール・アクロックの遺贈によって、現存作家の作品を集めるリュクサンブール美術館に入った。ブグローがまだ健在だったころのことだ。左下、若い女性がキューピッドを肩に乗せて渡っていく小川の石のあたりに、署名と年記が今も残っている。




