ストーリー
シャロン・アン・シャンパーニュ市庁舎は現役の役所で、市議会が開かれ、結婚式も行われています。列柱の並ぶ正面は、1778年から彫刻家アントワーヌ・レピーヌによる四頭の石のライオンに守られています。建物は1772年から1776年にかけて建てられました。当時、シャンパーニュ地方の国王代官ルイエ・ドルフイユが古い町の中心部を取り払い、新しい広場を設けたのです。1932年からは歴史的記念物に指定されています。
美術ファンのお目当ては議場に掛かっています。当時フランスを代表する戦争画家だったエドゥアール・ドゥタイユが、幅5メートルを超える画面に描いたのは、1896年10月9日に近くのシャロン軍事演習場で行われた閲兵式です。皇帝ニコライ2世は馬上にあり、大統領フェリックス・フォールと皇后アレクサンドラは屋根のない馬車に乗っています。成立して間もない露仏同盟を、人々の前で示す場面でした。国は1897年にこの絵を注文し、1900年のパリ万国博覧会で展示しました。
市庁舎であるため、議場はいつでも見学できるわけではなく、9月の欧州文化遺産の日は、確実に見られる数少ない機会の一つです。絵はヴェルサイユ宮殿の所蔵で、1936年に宮殿からここへ寄託されました。
