オラナ州立歴史地区
グリーンポート, アメリカ合衆国
ストーリー
オラナの居間には、ペトラの岩壁に彫り込まれた神殿のような墓、エル・カズネを描いた絵が掛かっています。ハドソン・リヴァー派の風景画家フレデリック・チャーチは1868年2月に馬でこの地を訪れましたが、妻イザベルは同行できませんでした。1874年、彼は妻のためにこの絵を描いて額縁もデザインし、部屋の色はこの絵に合わせて選ばれました。絵はいまも、そのために描かれた壁に掛かっています。
オラナはチャーチ自身の住まいで、ニューヨーク州ハドソンの町に近い、ハドソン川を見下ろす丘の上に建っています。中東を旅したあと、彼はフランス風の館という当初の計画をやめ、ペルシャ風の家を建てました。模様を描くれんが、ステンシルで彩ったアーチ、川とキャッツキル山地を切り取る窓が特徴です。セントラル・パークの共同設計者として知られる建築家カルヴァート・ヴォークスが協力しましたが、構想はチャーチ自身のものでした。約100ヘクタールの敷地も同じように手を入れ、馬車道や池を一枚の風景画のように配しています。
1900年に彼が亡くなったあとも家族は家をほぼそのまま守ったため、室内にはいまも彼の絵や油彩スケッチ、家具、旅の品々が残っています。1960年代に家財が売りに出されそうになったとき、愛好家たちの運動が立ち上がり、1966年にニューヨーク州がオラナを取得しました。
