
ストーリー
ラース・ヘルテルヴィグは大人になってからの人生の大半を、スタヴァンゲル周辺で貧しさと心の病の中で過ごしました。町の外ではほとんど誰も目にすることのない風景画を描き、晩年には紙の切れ端を貼り合わせて描くことも多かったといいます。いまスタヴァンゲル美術館は、ノルウェーで最大となる彼の作品群、70点を超える油彩と水彩を所蔵しています。1865年の《古い松の木》は、晴れた朝早くの原生林に立つ2本の老松を描き、谷には青灰色の霧、遠くの山々には雪が見えます。この絵は1940年まで個人の手にあり、その年に地元の美術協会へ遺贈されました。
その協会、スタヴァンゲル美術協会は1865年に設立され、その購入作品が美術館の核となりました。1992年からコレクションは、市の中心から少し離れたモスヴァトネ湖のほとりの建物に収められています。ヘルテルヴィグと並んで、協会の初代会長の娘キティ・シェランの風景画や、のちのスカンディナヴィア美術も集めており、温室のそばで土を耕す人々を描いたエドヴァルド・ムンクの1924年の作品もそのひとつです。

