
Frans Snyders · PD
猪を襲う雌ライオン
作品情報
ストーリー
獲物のうなじに食らいつく猛獣という図柄は古代美術に由来し、ルーベンスも狩猟画の中で何度も用いていた。ルーベンスが諸侯のために騎手と獅子や猪が戦う大きな狩猟画を描き始めてから数年後、フランス・スネイデルスはこの絵を1620年から1625年ごろ、アントウェルペンで描いた。アルテ・ピナコテークは、動物の体の力強い量感や、もはや逃れられない致命的な一噛みに、スネイデルスがルーベンスの狩猟画を間近で研究した跡を見ている。ただし、ルーベンスの画面にひしめく騎手や狩人は、ここには一人もいない。動物と静物を専門としたスネイデルスは人物を省き、幅二メートル半近いカンヴァスを雌ライオンとイノシシだけに委ねた。




