
Paul Cézanne · PD
制作中の画家
作品情報
ストーリー
草の上に座り、こちらに背を向けて絵を描いているこの男性が誰なのか、はっきりとはわかっていません。所蔵するデンバー美術館は、ジュスタン・ガベという名前に疑問符を添えて題名に入れています。ガベはエクス=アン=プロヴァンスの家具職人で、セザンヌ家の幼なじみでした。この推定には具体的な手がかりがあります。作品は1904年に画商アンブロワーズ・ヴォラールが買い取るまで、エクスのガベのもとにあったのです。
一方で、この人物をカミーユ・ピサロと見る人もいます。ピサロはセザンヌより年上の友人で、1870年代の初め、二人はパリの北のポントワーズやオーヴェールで並んで戸外制作をしていました。制作年も確定しておらず、1872年から1877年までの幅で考えられています。黄色や緑、青の素早い筆づかいには、1874年の第一回印象派展にセザンヌも参加していたこの時期の空気が感じられます。




