
Gerard van Honthorst · PD
幼子キリストの礼拝
作品情報
ストーリー
オランダの画家ホントホルストはローマで長くカラヴァッジョを学び、イタリアでは「ゲラルド・デッレ・ノッティ」、すなわち「夜のゲラルド」と呼ばれた。闇のなかにただ一つの光源を置いて場面を照らす画風ゆえである。1620年ごろのこの絵は夜の降誕で、唯一の光は幼子キリスト自身から放たれ、その輝きがマリアと羊飼いたちのうつむいた顔を照らす。もとはフィレンツェのサンタ・フェリチタ聖堂の礼拝堂のために描かれた。1993年5月、マフィアの仕掛けた車の爆弾がウフィツィのすぐそば、この絵のかたわらで炸裂し、爆風が絵具の大半を剥ぎ取った。今は修復されて展示されているが、あの夜の傷を今も帯びている。



