
Fra Angelico / Filippo Lippi · PD
東方三博士の礼拝
作品情報
ストーリー
円い画面いっぱいに、幼子キリストを拝みに来た大勢の人々が、うねる行列となって描かれています。東方から来た三人の博士だけでなく、その従者や馬、らくだまでもが、遠くの丘から手前へと長い列をなして続いています。この円形の板絵は、フィレンツェのメディチ家が所有していたもので、修道士画家フラ・アンジェリコが手がけ、のちにフィリッポ・リッピが引き継いで仕上げたと考えられています。二人の異なる筆致が、一枚の中に溶け合っているのです。金と鮮やかな色彩に彩られた聖なる場面のかたわら、崩れた馬小屋の陰には、当時のトスカーナの暮らしを思わせる素朴な人物たちものぞいています。手前では、着飾った博士の一人がひざまずき、幼子の足に口づけしようとしています。




