
Sailko · CC-BY-SA-4.0
コルトーナの受胎告知
作品情報
ストーリー
フラ・アンジェリコはドミニコ会の修道士でありながら画家でもあった。1430年代のはじめ、フィレンツェでは細い円柱と半円アーチによる新しい建築が生まれつつあり、彼はその軽やかなロッジアの下に大天使ガブリエルとマリアを立たせた。あいさつの言葉は金色の光線となって二人のあいだの空間を横切り、板の上に文字として描き込まれている。画面の左、小さな庭では、アダムとエヴァが楽園を追われていく。この受胎の瞬間が償いはじめる、あの堕罪である。均一な光のなかで、深い薔薇色と青が澄みわたり、重さを感じさせない。下部にはかつてマリアの生涯を語る小さな場面が並んでいたが、その一部は弟子の手とされる。板絵は今も、描かれた土地であるトスカーナの町コルトーナにとどまっている。




