
Willem Pieterszoon Buytewech · PD
テラスの陽気な集い
作品情報
ストーリー
この絵が描かれたのは十二年休戦のさなか、1609年から1621年まで続いた、オランダとスペインの戦争の小休止の時期だった。オランダの町々の裕福な若者の一世代が、突然お金と平和と暇を手にした。バイテウェッフは、何をするでもなく過ごす彼らを主題に絵を組み立てた最初期の画家のひとりである。宮殿のようなテラスで、流行の最先端の装いをした男女が食卓を囲み、孔雀のパイが並び、ワインが冷やされている。誰と誰が組になっているのかははっきりしない。そこがこの絵の洒落なのだ。
同時代の人々は彼を「機知のウィレム」と呼んだ。1624年、三十代に入ってまもなく亡くなり、若者たちの陽気な集いを描いた彼の油彩は六点しか知られていない。だからこそ2018年にこの絵が市場に出たとき、マウリッツハイス美術館は逃さなかった。それまでの60年近く、この絵はある個人の一族からの貸与品としてベルリンに掛けられていた。



