
Didier Descouens · PD
受胎告知
作品情報
ストーリー
これは壁に掛けるための絵ではなく、扉でした。1500年ごろ、ヴェネツィアのサンタ・マリア・デイ・ミラコリ教会でオルガンを覆っていた二枚の扉です。閉じているときに見えるのが受胎告知で、片方に天使、もう片方に聖母マリアが描かれ、告げられた言葉は二枚のすきまを越えて届きます。ミサのあいだ扉が開かれると、裏側の聖ペテロと聖パウロが現れました。ペテロの画面は同じ美術館に残り、パウロのほうは失われています。構想はジョヴァンニ・ベッリーニで、絵の多くは工房の手によります。マリアの部屋を覆う縞模様の大理石は、あの教会の壁を今も飾る15世紀のパヴォナツェット大理石を写したものです。天使の画面は1907年に購入され、聖母の画面は1910年に加わりました。




