
El Greco, Annunciation, 1603. Wikimedia Commons. · PD
受胎告知
作品情報
ストーリー
1603年6月18日、エル・グレコは息子ホルヘ・マヌエルとともに契約を結び、カスティーリャの小さな町イリェスカスにある慈善病院の礼拝堂を飾ることになりました。画家はこのとき60歳を超え、トレドでの生涯の終わりに近づいていました。この《受胎告知》はその依頼のために、直径およそ128センチの円形の画面に描かれています。大天使ガブリエルがマリアへと身をかがめ、その上方には聖霊の鳩とともに光が差し込みます。人物たちはエル・グレコ晩年の様式で細長く引き伸ばされ、内側から揺れ動くようです。このイリェスカスの絵をめぐっては、のちに報酬の額をめぐって兄弟会との訴訟になりました。円形のこの絵は今も病院の聖堂に掛けられています。




