
バッカスと酒を飲む男
作品情報
ストーリー
若いバッカスがぶどうの房を握り、横顔を見せる優雅な若者のクリスタルのグラスに、果汁をじかにしぼり入れています。若者は当時の流行の服を着ています。秋の寓意かもしれませんし、はかない人生の楽しみを味わえという誘いなのかもしれません。美術館によれば、神のポーズは1608年ごろ枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼのコレクションに入った古代の巨大なディオニュソス像から借りたもので、その像は今もボルゲーゼ美術館にあります。ただしマンフレーディは古典の手本に、生身のモデルの素朴で荒々しい顔立ちを重ねました。この絵は長くカラヴァッジョの作とされていました。持ち主だったのは教皇ベネディクトゥス14世の国務長官、シルヴィオ・ヴァレンティ・ゴンザーガ枢機卿で、ジョヴァンニ・パオロ・パニーニが1749年に空想で描いたこの枢機卿の画廊の絵にも、このバッカスが登場します。その絵は現在、ハートフォードのワズワース・アテネウムにあります。マンフレーディの作と見抜いたのは、1924年、ドイツの美術史家ヘルマン・フォスでした。




