
バッカス、ケレスとアモル
作品情報
ストーリー
この絵の背後には、ローマの喜劇作家テレンティウスの一句がある。ケレスとバッカスがいなければ、ウェヌスは凍える。つまり、パンとワインがなければ愛は生き延びられないということだ。ハンス・フォン・アーヘンは実りの女神と酒の神に主役を与え、そのあいだに幼いアモルを置いた。ウィーン美術史美術館によれば、画家は顔を自分の家の中から借りてきたという。神々には彼自身と妻の面差しがあり、少年は彼の息子に似ている。フォン・アーヘンは1596年にミュンヘンで、作曲家オルランド・ディ・ラッソの娘レジーナと結婚していた。ぶどうを持つ少年には、画家らしい遊び心も込められているのかもしれない。古代ギリシアの画家ゼウクシスは、ぶどうを持つ少年をあまりに本物らしく描いたので、鳥が実をついばみに降りてきたと伝えられる。右側の柱の上のほうにはHVAのモノグラムがあり、この絵は1621年にプラハで記録されている。


