
Jacopo Tintoretto · PD
バッカス、ウェヌスとアリアドネ
作品情報
ストーリー
ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿で、アンティコッレージョの間は、外国の使節が総督に謁見する前に控えていた前室だった。この部屋のために、ティントレットは1577年ごろ、ほぼ正方形の神話画を四点描いた。そのうちの一点がこれである。葡萄の蔓を戴いた酒神バッカスが海から現れ、アリアドネに婚礼の指輪を差し出す。ふたりの上に浮かぶヴィーナスは、星々の冠を彼女の頭に載せる。ヴェネツィア人はこの場面に自らの姿を見た。アリアドネはヴェネツィアであり、神々に愛され、海と結ばれる。総督が毎年、指輪をアドリア海へ投じたように。アリアドネは指輪を受けようと指を差し出し、その足もとにはなお海の水がある。




