
Hans Memling · PD
沐浴するバテシバ
作品情報
ストーリー
15世紀のネーデルラント絵画で、等身大の裸婦が正面から描かれることはめったになかった。メムリンクのこの板絵は、その稀な一例である。旧約聖書の物語で、水浴するバテシバをダヴィデ王が屋根から見初め、破滅的な情事へと突き進む逸話にもとづく。画面奥の上方には、その王の小さな姿がのぞく。前景では、湯から上がったバテシバに侍女が布を差し出している。細長い体つきや几帳面に描かれた織物は、いかにもこの時代の北方らしい。裸体でありながら官能を誇張せず、静かで硬質な光がその肌を包んでいる。




