
Sandro Botticelli · PD
アペレスの誹謗
作品情報
ストーリー
晩年のボッティチェリは、修道士サヴォナローラの厳しい説教がフィレンツェの空気を張りつめさせていくのを見ていた。この小さな板絵は、そうした頃に描かれている。主題は、遠い昔に失われた古代ギリシアの画家アペレスの絵だ。作家ルキアノスが言葉で伝えたその構図を、ボッティチェリが想像でよみがえらせている。玉座の王はろばの耳をもち、両脇で無知と邪推が耳打ちする。中央では、中傷の女が無実の若者の髪をつかんで引きずり、松明をかざした偽りの女がそれを先導する。右端には、黒衣の後悔と、天を指さす一糸まとわぬ真実が立つ。無実の罪で人を陥れる噂の恐ろしさを、寓意の人物たちが一列に演じている。真実の女だけが、群れに背を向けて上を見上げている。





