花瓶の花

花瓶の花


作品情報

制作年
1593
技法
油彩・銅板
寸法
28 × 21 cm

ストーリー

丸いガラス瓶の左側に目を向けてください。そこには窓が映り込み、桟の入った明るい四角形が見えます。1590年代初めのローマで、若きカラヴァッジョは人気画家カヴァリエール・ダルピーノの工房に身を寄せ、花や果物を描いて暮らしを立てていました。伝記作者ジョヴァン・ピエトロ・ベッローリは、彼が描いた花のカラフェについて、水とガラスの透明感や部屋の窓の反射まで表されていたと記しています。その絵は今では失われています。1995年、美術史家マリア・ロザリア・ナッピは、この小さな銅板画こそ失われたカラヴァッジョ作品の写しではないかと考えました。しかし研究者マウリツィオ・カルヴェージとフランチェスカ・クルティの文書調査は、この説を支持しませんでした。ボルゲーゼ美術館は本作を「大ヤン・ブリューゲルに帰属」とし、1591年から1595年頃の作としています。カルヴェージは、映り込んだ窓枠をキリスト教の十字架と読み、球形の瓶を世界の象徴と解釈しました。

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