
其のまま地口 猫飼好五十三疋(三枚続のうち左)
作品情報
ストーリー
この一枚は三枚続の左側で、洒落は三枚全体にわたって続いています。1840年代の後半、国芳は江戸から京へ向かう東海道の五十三の宿場、広重の風景画で広く知られた道を取り上げ、宿場の名をひとつ残らず猫の地口に変えました。題名も同じ趣向で、「五十三次」を動物を数える「疋」に替えて「五十三疋」としています。
この左図が描くのは旅の終わりです。上の隅では、親猫が子猫と寄り添って眠っていますが、これは「宮」を「おや」にかけたものです。草津は「こたつ」になり、猫がこたつの上で暖をとっています。石部は「みじめ」で骨の浮いたやせ猫、大津は「じょうず」で鼠を見事に捕らえた猫です。道の終点の京は「ぎゃう」、獲物を押さえた猫の勝ちどきの声になっています。