
Paolo Veronese · PD
キリストと百人隊長
作品情報
ストーリー
マタイ伝の百人隊長がキリストの前にひざまずく。背後には強い光を受けたパッラーディオ風の建築が広がり、人物の身ぶりと衣装は当時の舞台の作法から来ている。1571年ごろの作で、同じ構図の絵はドレスデン、ミュンヘン、カンザスシティにも残るが、いずれも出来が落ち、工房の手が大きく入っている。プラドはこの一枚を本人の手によるものとしている。英国の収集家アランデル伯の遺品が散った後、1659年にアムステルダムでスペイン王室のために買われ、エル・エスコリアル修道院に置かれた。1667年、そこの修道士はこの絵を称えながら、キリストの外套の色がすでにくすんでいると書き留めている。




