
食卓の使徒たちの前に現れるキリスト
作品情報
ストーリー
1311年にシエナ大聖堂の主祭壇に据えられた『マエスタ』は、両面が絵で覆われていた。表の金地の聖母は身廊の信徒に向き、裏は内陣の聖職者の側を向いていた。この小さな板絵は、その裏面のいちばん上、復活したキリストが現れる場面が並ぶ列の一枚である。マルコ福音書の一節がもとになっていて、食卓に着いた11人の使徒の前にキリストが現れ、自分を見たという者たちの言葉を信じなかったことを咎める。縦は40センチに足りず、横も50センチほどしかない。高い位置に掛かる絵としては筆が細かく、間近で見ることができたのは、日々そこで務めを果たしていた聖堂参事会員たちだけだった。




