
Hans Memling · PD
歌う天使と奏楽の天使に囲まれたキリスト
作品情報
ストーリー
この縦長の三枚の板絵は、もっと大きな作品の生き残りである。1480年代の終わり、ブリュージュに住むスペイン商人たちがメムリンクに注文したもので、北スペインのナヘラにある修道院のオルガンを飾るために描かれた。ナバラ王国の王たちが葬られた古い教会である。メムリンクは16人の天使からなる聖歌隊を描いた。一冊の本を分け合って歌う者もいれば、当時の楽器を奏でる者もいる。プサルテリウム、小型の携帯オルガン、細長い擦弦楽器。その描写があまりに正確なので、音楽史の研究者は今もこの板絵を調べ、こうした楽器がどう持たれ、どう弾かれたかを確かめている。中央には宝石をちりばめた祭服をまとうキリストが立ち、片手を挙げて祝福している。板絵は19世紀にスペインを離れ、1895年にアントワープの美術館が買い取った。




