
Piet Mondrian · PD
黒、白、黄、赤によるコンポジション9
作品情報
ストーリー
モンドリアンがこのカンヴァスに取りかかったのは1939年、ロンドンでのことでした。ドイツ軍のフランス侵攻を恐れて前年の9月にパリからロンドンへ移り、ハムステッドのアトリエで制作していたのです。1940年、ロンドンにドイツ軍の爆弾が落ちはじめると、彼は未完成の絵を携えてニューヨークへ渡りました。フィリップス・コレクションが記す「1939〜42年」という二つの年は、この作品がヨーロッパで描きはじめられ、マンハッタンで完成、あるいは手を加えられた一群に属することを示しています。美術館の解説によれば、細い黒の線が広い白の面の上で均衡を保ち、色は画面の端に寄せられています。大きな黄色の面がひとつ、小さな赤い帯が四つです。この絵はのちに、アメリカの画家キャサリン・ドライヤーの所有となりました。彼女は1920年にマルセル・デュシャンとともに、近代美術を収集し紹介するための団体ソシエテ・アノニムを創設した人物です。1953年、ドライヤーの遺産からの寄贈としてフィリップス・コレクションに入りました。




